【注意】「やりがい搾取」に気をつけよう!!
最近よく聞く言葉「やりがい搾取」
一体どんな事なのか調べてみました。
以下Wikipediaより
やりがい搾取(やりがいさくしゅ)とは、経営者が支払うべき賃金や手当の代わりに、労働者に「やりがい」を強く意識させることにより、本来支払うべき賃金(および割増賃金)の支払いを免れる行為をいう。東京大学教授で教育社会学者の本田由紀により名付けられた。
んーヤバイですね。
正当な賃金が支払われないのにやりがいを感じれる労働者も凄いと思いますが、悪いのは支払わない方ですからね。
やりがい搾取が起きる理由
なぜ「やりがい搾取」が起きてしまっているのでしょうか?
通常、労働力や労働時間に対する対価として賃金が与えられますが、その賃金が少ない代わりに「やりがい」という目に見えないものを与えて「労働力を搾取する」企業が見られるため、「やりがい搾取」という言葉が生まれた様です。
搾取に結びつきやすい「やりがい」として、
①趣味性、②奉仕性、③ゲーム性、④サークル性・カルト性
と4つ挙げられています。
①趣味性
単純に「好きだから行っている」状態です。
②奉仕性
言い換えれば「自己犠牲の精神」です。
③ゲーム性
お互いを競争させたり、周りとの差別化の圧をかけたりして、やりがいを持たせます。
④サークル性・カルト性
労働者自身が積極的に行動し、労働環境が異常であることに気づいていないケースです。
仕事や企業に対して、強い信念や信仰心を持っているような環境で起きやすいといわれてます。
受ける損失
例えば、真面目に有休休暇を取らず頑張った人が、有休を毎年10日消滅させていたとしたら、月給の半分くらいタダ働きをしてしまっている。
という事になります。
有給休暇について書いた以前の記事はこちらです↓↓
本当はもっと高い年収を得る能力があるというのに、仕事のやりがいや忠誠心を理由に高い能力を安売りし続けると経済的な損失をしてしまう事になるのです。
賃金に勝るやりがいなど感じてはいけません。
企業側が搾取するためのマインドコントロールだと思って下さい。
損失は最小限に抑えましょう。
注意すべきこと
「やりがい搾取」にならないために注意すべきこととは何でしょう?
前提条件として、まずは企業側が法律を守ることです。
当たり前に聞こえるかもしれませんが、国で定められた労働時間を守らず、残業代も支払わずにサービス残業をさせている企業は少なくないのが事実です。
労働者と経営者がきちんと話し合い、適切な金額で合意することで「やりがい搾取」は防げます。
最近ではエンゲージメントやモチベーションなど、社員の内面にアプローチすることがトレンドとなってますが、それが「やりがい搾取」につながるようでは本末転倒です。
企業は「やりがい搾取」を防ぐためにも、今一度立ち止まって「やりがい以外でしっかり社員に報いているか?」を考える時期がきているのではないでしょうか?
最後に
労働者の皆さんは「やりがい」と言う“まやかしの言葉"に騙されず、適正な報酬を受け取る義務を放棄しないでください。
少しでもおかしいな?
と感じたら、誰かに相談してみて下さい。
長いこと洗脳されてる場合、客観的に判断するのが難しくなってる可能性がありますので、第三者の意見に耳を傾けてみましょう。
本来「やりがい」とは搾取されるものではなく、充実した毎日を過ごすために大切なものなのですから。