【うすまった】正社員であることのメリット
つい先日、知人の紹介の方から転職の相談を受けました。
その方は女性なのですが、現在は同年代の平均年収より少し高いくらいの収入を得ています。
話を聞いてみると、職場での人間関係に不満を抱いており、収入のレベルは下げずに転職したいとのことでした。
“正社員"として。
ここは譲れないポイントらしいです。
ここで結論なのですが、「転職はやめといた方が良い」と諭しました。
私の仕事は、派遣コーディネーターであり転職エージェントでもあります。
本来であれば美味しい「売上」の種になる話なのに、なぜだと思います？
答えは、知人の紹介者だった事が大きいです。
全く知らない人で「会社のHPや有料サイト」から応募してきた人であれば、「ラッキー」と、迷わずどこかに転職させて売上をGETしてたハズです。
しかし、売上と言っても会社が儲けるだけだし、特に私の懐を暖める事もありません。
いずれは辞めようと思っていて「会社や上司からの評価は不要」と考えてる私にとってはメリットが無いのです。
それなら知人との関係性を考え、紹介者の方が損をしない提案をする事が自分にとって1番特だと判断しました。
まぁ会社員なんて、こんなもんです。
正社員で感じるメリット
実際に私自身、正社員として働いている訳ですがメリットは全く感じてません。
何度も書いてますが、既に終身雇用制度は崩壊してますし、仮に今業績が良い会社も10年後にはどうなっているか分かりません。
個の力を身につける事に焦点を当てて、日々成長する努力をした方が良いのではないでしょうか？
「いざとなったら自分で稼げる」と思う事が出来れば、“会社なんて仕事をしてお金をもらうだけの場所"と割り切る事が出来ます。
それに正規雇用だろうと非正規雇用だろうと、組織に入れば必ず不満は生じると思ってますから、どう折り合いをつけるかを考えた方が良いと思うのです。
組織に残るべきか去るべきか
私には“50歳までに会社を辞めて自由な時間を過ごせる働き方をする"という目標があります。
すなわち、今の会社では長くてもあと10年も働く気がないので、割と客観的に見ながら冷静に判断する事が出来てます。
「今やってる事は自分にとってプラスになるか？」
「この人と付き合う事で将来的なメリットはあるか？」
仕事をする場面場面で、こんな具合に判断してるのです。
しかし周りを見ると、そうじゃない人の方が圧倒的に多い様な気がしますね。
会社に依存して、奴隷のように働いてる人です。
定年まで会社にしがみつき、残る選択も全然ありだとは思います。
仮に私がその選択をするとしたら、「半分くらいの労力でダラダラ働いて一定の給与をもらい続ける」って事だけを考えると思います。
モチロン、その間に定年後の準備は着々と進めますが。
組織には組織の論理がある様に、個人にも個人の論理があります。
組織はそこを分かって然るべきで、搾取するのはお互い様ですよね。
そこで初めて利害が一致すると思うのですが、どうでしょう？
期待値の調整
よく会社や上司に対する不満を口にして怒ってる人がいますが、私的にはその人たちって損してるなーと思って見てます。
おそらく「◯◯してくれない会社が悪い」とか「正当な評価をしない上司が悪い」みたいなのが大半ですね。
そもそも、会社なんて営利を追求するための組織なのですから、全ての社員（個人）が満足する運営など出来る訳がありません。
それなのに、勝手に期待して「裏切られた様な気分」になって怒ってる訳です。
最初から期待しなければ、そんな気持ちにもならないのになーと思います。
今後は、会社組織で働くためには今よりも期待値を調整する事が必要な時代になると思います。
「そんなモンだよな」
そう思う事が出来れば、案外会社で働き続ける事が出来るのではないでしょうか？
手段と目的の再認識
冒頭の相談者の女性もそうなのですが、正社員である事にこだわるあまり本来の目的を見失ってる方が多いのではないかと思います。
10年後に潰れるかも知れない会社の正社員になるよりも、高単価のアルバイトや派遣社員として稼いだ方が、生涯賃金は多く稼げる可能性があります。
一部上場企業にいて、出世してその組織の経営に携わる様なポジションを狙ってるとかなら話は分かりますが、そんな人は一握りじゃないですか？
働く事は賃金を得るための手段で、豊かな生活を送る事が目的のハズです。
正社員で働く事が目的になってしまったら、それってどうなのかな？と思ってしまうんですよね。
自分は何をしたいのか？
そのために今すべき事は？
棚卸しをして考えてみると、案外楽になるかも知れません。
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