談合の闇【入札の真実】
久々の闇シリーズです。
そろそろ年度末が近づいてきました。
年度末といえば、会社の決算や新年度の準備があったりで何かとバタバタする時期ですが、毎年恒例の“公共事業の入札ラッシュ"に突入する時期でもあるのです...
タイトルにもありますが、今回はそんな入札においての「談合の闇」についてノンフィクションでお届けします。
”談合”って何?
談合って何?って方のためにググってみました。
以下、コトバンクより↓↓
談合【だんごう】
国や地方自治体の公共事業などの入札の際に,入札業者同士で事前に話し合って落札させたい業者を決め,その業者が落札できるように入札内容を調整すること。
私法上は公序良俗違反で無効であり,刑法上は談合罪(刑法96条の3)の適用がある。
また不当な取引制限となる場合には独占禁止法にも違反する。
公共事業体と業者の癒着,汚職の温床となり,厳しい批判がなされている。
「官製談合事件」だとか「誰々が逮捕された」とか、ニュースでよく見聞きしますよね?
とにかく“悪いこと"であるのは間違いありません。
気づいたら談合してた件
今までサラリーマン生活を20年以上送ってきましたが、実は私も実際に談合に加わった経験があります。
まぁ正確に言うと、よく分からずに「そういうルールだと思ってた」と言うのが本音です。
20歳そこそこの若造の頃、主に官公庁の営業を担当してた私は、その流れで入札にも参加する事になります。
事前に入札金額を試算して、「◯社と◯社にはFAXでウチの金額を送っとけ」と上司に指示をされ、TELや挨拶回りなどもした記憶があります。
同じように、違う入札では他社から事前に入札金額を知らされ、それよりも高い金額で入札をした事もありました。
金額にすると1つの入札につき、数千万〜1億を超える程度のものが多かったでしょうか。
建設会社や土木会社が絡む「公共工事」の入札に比べると、スケールが小さなものです。
落札出来たことの方が多かったのですが、ごく稀に他の会社に取られたこともありました。
あの頃の私は、特に何を疑うでもなくそれが当たり前だと思ってたのです。
純粋といえば聞こえが良いですが、単純に知識が乏しく会社のコマにされてる馬鹿だったワケです。
会社としても若手社員に犯罪行為をさせるため、ちゃんと説明なんてするハズがありませんよね。
今考えると、そんな時代だったんです。
私自身、それが犯罪行為だと認識できたのは入社して2,3年が経過してからだったと思います...
談合が無くならないワケ
“悪いこと"とされながらも、なぜ談合はなくならないのでしょう?
それにはこんなカラクリがあります。
多くの公共事業は入札制度を取っていて、どの企業でも自由に応募できる「一般競争入札」と、発注側が入札できる企業をあらかじめ指定する「指名競争入札」があります。
「一般競争入札」は仕事を完遂できる技術を持った企業以外でも参加できてしまうため、それでは不安だということで「指名競争入札」を取るケースが多いようです。
「指名競争入札」では他にどの企業が入札に参加するのか、ある程度は事前に分かります。
つまりは、指名された業者が事前に集まって金額を相談し、各社が順番に仕事を請け負えるような仕組みが作りやすくなるのです。
これが、談合がなかなか無くならない要因です。
余談ですが、前述した私がまだ若造だった頃にある「指名競争入札」に参加して落札したら、会場を出てオッサン数人に囲まれて凄まれました。
「おたくはどういうつもりだ、こっちの業界のルールを守ってもらおうか」
と。
初めて指名が来た仕事だったこともあり、妥当な金額で入札したのですが、どうやら裏では談合が行われていたらしく、予定の金額をくぐって落札しちゃったようなのです。
その時は上司を呼べと言われたため、素直に呼んで対応してもらいましたが、今だったらとっさに録音して告発してやりますね...
談合は必要悪か?
驚くことに、談合を排除することには懸念の声もあるようです。
談合を厳しく取り締まることにより、どうしても落札したい業者が極端に安く入札し、受注後には下請け業者や末端の労働者にしわ寄せが及ぶ可能性があるというのです。
いわゆる「ダンピング」による弊害です。
また、順番に仕事を請け負うことができれば、一部の企業に仕事が偏らないメリットもあると、談合を「必要悪」としてとらえる人もいるようです。
このバランスは非常に難しいと思いますが、正当な入札で常識的な金額の範囲内で決めることが出来れば、結果は運ゲーだと思って受け止めるべきじゃないでしょうか?
資本主義経済では、自由競争が原則です。
公共事業には私たちの税金が多大に投入されるわけですから、事業者決定のプロセスの透明性はやはり担保されるべきという意見が多数を占めています。
かつての若造が40代になった今
昔話をしましたが、あの頃の経験を経て何とか今もサラリーマンをやってます。
ちなみに数回転職をしてるので、談合してたのは今の会社での話ではありません。
さて、話を戻しましょう。
令和の今、談合はもう無くなったのでしょうか?
答えは「NO!」です。
今の仕事でも、毎年「一般競争入札」と「指名競争入札」のどちらにも参加してますが、どちらでも決まって談合が行われていますね。
この時期になると、競合から私に相談の連絡が来ますから...
しかし、断固として断ってます。談合に応じる気はサラサラありません。
一応上司に報告はしてますが、私はガチンコの入札勝負以外は拒否するべきだと訴えてます。
まぁそれでも「談合」に応じろと言われれば、応じるでしょう。
ただし、万が一の時のために「会社や上司が指示をした」という事実の言質は取っておきます。
これをするのが、前提条件ですね。
どんな理由があろうと談合は犯罪です。
決してキレイ事なんかじゃなく、犯罪を犯さなければ成り立たないような会社は淘汰されるべきだと思いますし、それは周り回ってまともな会社が儲けるためにも必要な事だと思ってます。
皆さんの身の回りにも、談合によって落札されてる仕事があるかも知れませんよ。
官公庁の委託業務に多いのですが、最低賃金でアルバイトの募集をしてる会社なんかはブラック企業の可能性が高いので注意して下さい。
ブラック企業で働くことは、ブラック企業に加担することです。
よく考えて働きましょう!