違法派遣の闇 【奴らの手口】
こんばんは。
本日は、昨日アップした記事の悪徳派遣業者について解説したいと思います。
昨日の記事はこちらです↓↓↓
無許可派遣や偽装請負はモチロン違法なのですが、それでもやる輩が減らないのは、抜け道があるからなんです...
そんな奴らの手口を解説しようと思います。
以前の記事でも書きましたが”同一労働同一賃金”の影響により、派遣社員の賃金が結構上がりました。
派遣で働いてる人にとっては喜ばしい事ですよね。
しかし、我々派遣会社としては時給を一定の金額まで上げざるを得ないため、派遣先企業との交渉はかなり難航しました。
金額については何とかお互いに妥協して、折中案で落ち着かせた感じです。
ただ、この法律はあくまでも”派遣”を対象としてますので、パート社員やアルバイト社員など、企業に直接雇用されてる従業員には無縁なんですよね。
そこで奴ら、悪徳業者の登場です。
派遣を使う側の派遣先企業も人材を安く使えれば、当然それはそれでありがたい話ですよね。
悪徳業者はそこを上手く突くのです。
「うちは業務請負で契約します。直接雇用の正社員しかいないので、派遣会社から法改正後に値上げされた、以前の金額で出せますよ」
と。
”スタッフを出す”と言ってる時点で派遣ですから違法なので、突っ込みどころ満載です。
請負の定義についても以前の記事を読んでいただければ分かると思います。
あくまでも、注文主が仕事の結果に対して報酬を支払うのが”業務請負”ですからね。
しかし、派遣先企業は「良く分からないけど、安くなるならいいか」
と、安易な考えで悪徳業者の口車に乗せられてしまうのです。
そして当然、現場における指揮命令も派遣先企業の社員が行い、派遣となんら変わらない体制で業務が行われています。
でも、実際は仕事の内容や成果物ではなく、勤務した時間の時給で計算され、派遣よりも安い金額でやり取りをしているはずです。
それっぽい内容の、請負契約書は取り交わしてると思いますよ。
悪徳業者も、労働局対策については抜かりが無いですから。
違法と知ってか知らずか、受け入れてる企業にも問題がありますし、話を持ち掛けて主導している悪徳業者は論外です!!
許可もなく派遣業が出来るのであれば誰でも出来ちゃいますし、真面目に許可を取っている企業は一体何のために取ってるのかな?と思ってしまいます。
何度も言います。
無許可派遣、偽装請負が横行してます。
全国の労働基準監督署の皆さん、本気で動いて処分しまくって下さい。
正直者が馬鹿を見るような世の中にはなりません様に。
※労使トラブルは専門家に相談しましょう↓↓
本日はここまで。
ありがとうございました。